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  残してくれたアパートが負動産に。(2022年6月24日号)


Aさんは数年前にご主人を亡くされました。生前にご主人が「自分が死んでも、このアパートの家賃が入るから楽な老後を送れるよ」といつも奥様に言っておりました。

しかしそのアパートは建ててから30年程経過。8部屋ありますが、都内でもないため低家賃です。建てた時はデベロッパアーの会社が一括で借り上げ、家賃保証するというものでした。
しかし、ここ数年、賃借人が退去するたび室内リフォームが必要となり、6万円程の家賃なのに80万円近く補修費がかかります。家賃保証している不動産会社はきれいに一新しないと入居者が入らないと、リフォームを急がせます。長く住んでいる借主が出たら、なおさら250万円位の費用は覚悟してくださいなどと言われる始末。
これでは主人が建てたアパートを守りたいけれど、ここ数年は収入より出費の方が多くなり修繕、修理で困っているご様子でした。
「バブル期の頃は相続対策というキーワードで銀行はいくらでも貸しました。又、数十年家賃保証するというフレーズはとてもいいように見えますが、建物は老朽化するのです。
そんな時代のアパートや賃貸マンションなど日本中に今、たくさん存在しています。よかれと思って残したものが負の財産となってのしかかっているという現実が。財産の整理、整頓は気力、体力ある元気なうちに取りかかる必要がありますね。ご相談ください。

            
(株)すまいる情報光が丘        
代表取締役社長   武藤 正子
このワンポイントアドバイスは、仲介の現場で現実に起こっている事を私の経験からアドバイスとして掲載しております。
自分の場合はどうなのか知りたい。もっと突っ込んだ質問をしたいとお考えの方など、私、社長の武藤にご相談ください。
きっとお役に立てると思っております。プライバシーについては充分注意しますのでご安心ください。
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